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9:00~17:00(土日祝日除く)
カルテとの連動で医事書類作成の時間半減。
他医院や検査機関などとの連携や、地図機能も評価。
電子カルテにとどまらない
在宅医療支援ツールです。
在宅での看取りなども多い「みらい在宅クリニック」は、モバカルネットの開発段階から関わり、モバカルネットを単なる電子カルテにとどまらない、在宅医療を支えるツールにしました。沖田将人院長に、モバカルネットに求めたもの、そして現在の使い勝手について伺いました。
みらい在宅クリニック沖田将人院長
「当時使っていた電子カルテは外来診療中心の電子カルテでしたから、在宅診療で使うには問題がいくつもありました」
在宅医療で使いやすい電子カルテがほしいと思っていた「みらい在宅クリニック」の沖田院長。NTTプレシジョンメディシンから在宅医療向けの電子カルテ開発の協力が依頼され、連携をすすめていた「ゆう在宅クリニック」と共に、クリニック間で情報共有できる電子カルテ開発にとりかかりました。
当時、従来の外来中心の電子カルテに関して、沖田院長は、特に3つの点に問題を感じていました。
1点目は、複数人での適切な同時利用ができないことでした。他の人が書き換えたことを知らずに上書きを重ねてしまい、カルテがめちゃくちゃになることもしばしば。特に、この当時、他のクリニックとの連携を行うためにカルテを共有する必要が出ていたので、この点を大きな問題と感じていました。
2点目は、個人情報を持ち歩くことによるセキュリティ面の問題でした。在宅診療の場合、患者さんのお宅にうかがう際、パソコンなどに電子カルテを持って歩くことになります。万が一、そのパソコンを紛失したら、大変です。
3点目はネット接続が不安定で、必要なときに使えない場合があることでした。ネット環境が整っているとは限らない患者宅などでの使用においては、それは大きな問題でした。
スタッフさんと会談中の沖田先生
「『60点の状態でいいから、もう入れたい』と言いました」
モバカルネットの開発にあたり、沖田院長は実際に在宅医療を行っていく際に、電子カルテに「これだけはほしい」あるいは「あったら大幅に楽になる」機能をあげていきました。5ケ月ほどで、ある程度の形までできあがったとき、沖田院長は、もう待ち切れなくなり、「完璧でなくてもいいから……」と導入を依頼したそうです。
従来の電子カルテからのデータ移行は、NTTプレシジョンメディシン側で行い、すんなり移行、みらい在宅クリニックにはなんの苦労もなかったといいます。
それぞれの機能ごとに管理画面がシンプルで使いやすいので、各スタッフにとっても、システムの乗り換えに苦労はなかったとのことです。
往診に向かう向かう沖田先生
「複数が同時利用できることで、いろいろ便利になりました」
ネット環境の安定性はNTT系列の会社と言うことで、沖田院長は最初から安心していましたし、セキュリティ面も万全で、沖田院長が従来の電子カルテに感じていた問題点は最初からクリアされました。モバカルネット開発において、深めていったのは、複数による同時利用でした。モバカルネットは、医師も看護師も事務の人も、複数の人が同時に利用できます。その結果、電子カルテを通じて、事務の人がリアルタイムで医師の状況を把握できるようになりました。前の患者宅で時間がかかってしまっている場合など、事務の人がいち早く次の患者宅に遅刻の連絡をすることなどもできます。
最初から、他のクリニックとの連携を前提として開発したため、さまざまな連携がスムーズです。検査機関からのデータも取り込めますし、クリニック同士でのカルテ共有はもちろん行えます。
「医師としての使い勝手がいいですね」
モバカルネットでは事務の人が扱う画面と医師が扱う画面が異なり、それぞれが必要な部分だけ表示されます。「シンプルで、医師にとって使いやすい電子カルテです。非常勤医も、だいたい2回、先輩医師が同行すれば、モバカルネットの使い方を覚えられます」と沖田院長。非常勤医が電子カルテ操作を覚える際のストレスは格段に減ったそうです。
加えて、モバカルネットは意見書や死亡診断書などの医事書類もカルテと連動していて、カルテに書いたことを再度書く必要がなく、カルテの内容をそのまま流用することができます。医師の事務作業の時間が大幅に削減されました。
「地図にポイントの写真を添付して、行き方の注意点をメモできる機能は本当に便利です。先日、学生に見せたら、びっくりしていました」
在宅医療では患者宅へ足を運びます。入り組んだ路地の奥に患者宅があることも少なくありません。特に夜中のオンコールで初めての患者宅に駆けつけるときには、地図だけでは迷いがちです。離れた駐車場からの行き方、何を目印にすればいいのか、道をまちがいやすいポイントはどこなのか、先に行った医師などのメモと、わかりにくいポイントを撮った写真が、初めてそこへ行く医師にとっては大きな力です。
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