茨城県
医療法人社団せせらぎ
せせらぎ在宅クリニック
院長 清水 亨
取材日:2026.1.29
〒305-0043
茨城県つくば市大角豆2012-72
TEL:029-886-5959
https://seseragicl.com/
お気軽にお問い合わせください
こちらにご入力の上、送信ボタンを押してください。

取材日:2026.1.29
〒305-0043
茨城県つくば市大角豆2012-72
TEL:029-886-5959
https://seseragicl.com/
モバカルを使う清水先生
茨城県つくば市に位置する「医療法人社団せせらぎ せせらぎ在宅クリニック」の院長を務める清水 亨先生は、日本医科大学卒業後、日赤医療センター麻酔科をはじめ、大学病院や地域の病院など複数の医療機関で麻酔科医として研鑽を積まれてきました。
さらに、University of California San Diegoの客員研究員として海外での研究を重ね、国内外で幅広い知見を培われています。
これまでに、筑西市民病院医長、湖南病院副院長などを歴任し、急性期から慢性期まで多様な医療現場に携わってこられました。
約20年にわたり麻酔科医として第一線で活躍されてきましたが、人生の節目を意識する中で、医師としてのこれからをあらためて考え、「このまま麻酔科医として進んでよいのか」と自問するようになられたといいます。
ちょうどその頃、医療ドラマ『風のガーデン』に強い影響を受けたこともあり、大学時代の先輩が在宅医療を開業していることを知って、見学に訪れたことが、在宅医療に携わる大きな転機となったそうです。手術麻酔や集中治療の現場で培ってきた全身管理、人工呼吸器をはじめとする呼吸管理の経験が、在宅医療における医療管理と多くの共通点を持つことに気づき、「患者さんの生活そのものに寄り添う医療」としての在宅医療に強い魅力を感じ、清水先生は新たな道として在宅医療へと歩みを進められました。
天然の無垢材と薪ストーブのぬくもりが広がる外来待合室
清水先生:
病院で麻酔科医として全身管理を行ってきたときは、「死」と真正面から向き合う場面が決して多くありませんでしたが、在宅医療に携わったことで、改めて終末期医療や看取りについて学びを重ねていきました。人生の最終段階を迎えるにあたり、どのように過ごしていきたいのか、その想いを実現するために医療と生活の両方をどのように支えていくことが大切なのかを考えるようになりました。
病気の有無にかかわらず、誰もが地域の中で自然につながり、安心して気軽に立ち寄れる「カフェのような居場所」を診療所に併設したいと考えていました。外来診療と在宅医療の両方に対応する場であると同時に、自然素材を取り入れ、長時間過ごしても心地よくいられる空間づくりを大切にしています。
定期的に映画鑑賞会やヨガ、音楽療法などの催しを行い、地域の方々が気軽に集える場として開放するとともに、災害時には井戸水や保存食の備蓄、太陽光発電や電気自動車による蓄電・電力供給、薪ストーブによる暖房などの設備を備え、地域を支える拠点のひとつとなれたらと思っています。
また、研究機関が多いつくば市ならではの特性として、研究員など知的好奇心の高い高齢者や一人暮らしの方も多いことから、人と人が出会い、自然に関係性が生まれる「きっかけの場」として、地域に寄り添うあたたかなコミュニティを育んでいきたいと考えています。
待合室から見える景色
清水先生:
在宅医療クリニックを開業するにあたり、移動中であっても必要な情報にすぐアクセスができ、迅速に対応できる環境を整えたいと考えていました。そのため、電子カルテはiPad一つで完結できることが理想でした。在宅医療連合学会の会場で偶然モバカルのデモを拝見し、端末を問わずiPadで診察ができる点に魅力を感じ、実際に担当の方に訪問していただきました。詳しい説明を受ける中で、移動の多い在宅医療の現場でも安心して使えそうだと感じ、モバカルの導入を決めました。
他の製品とも比較しましたが、在宅医療向けとして必要な機能は備わっているものの、どこか無機質で、現場には馴染みにくいと感じるものが多くありました。その点、モバカルは画面が見やすく操作も直感的で、初めてでも安心して使える印象があり、実際の診療の場面を具体的にイメージできたことが強く印象に残っています。
気づけば導入から9年近くが経ちますが、大きなトラブルもなく、日々の診療を支えるツールとして、今も安心して使い続けています。
清水先生と事務スタッフさん
清水先生:
モバカルの大きな魅力は、同じ症状の患者さんに対する過去の処方内容など、「欲しい時に、欲しい情報がすぐに確認できる」点にあります。診療の流れを止めることなく必要な情報にたどり着けるため、日々の診療の中でその利便性を強く実感しています。
また、インターネットFAXと連動していることで、外出先からでも処方箋のやり取りが可能であり、実際の診療現場では何度も「この機能があって良かった」と感じる場面がありました。
さらに、マップ機能と連携していることで訪問ルートやスケジュールが立てやすく、訪問看護師からの評判も良い電子カルテです。誰がどこを訪問しているのか、次にどのような予定があるのかを共有しやすく、他職種間の連携が自然と取りやすくなっています。在宅医療の現場では、こうした即時性や情報共有のしやすさが診療やケアの質を大きく左右すると感じています。
当時、在宅医療に特化した電子カルテは決して多くありませんでしたが、モバカルは在宅医療の現場をよく理解した設計だと感じました。必要な情報が無理なく整理されており、医師だけでなく、訪問看護師や事務スタッフなど、他職種が安心して使える点も大きな強みだと思っています。
クリニックの前で清水先生
せせらぎ在宅クリニックは、医療機関でありながら、足を運ぶだけで気持ちがふっと和らぎ、穏やかな時間を過ごせる場所だと感じました。高齢者の方が新聞を読んだり、コーヒーを淹れながら思い思いに過ごされている光景はとても穏やかで、心に残る印象的なひと場面でした。
また清水先生のお話からは、医師としてだけでなく、一人の人間としての生き方や価値観が自然と感じられ、人の人生に寄り添う医療のあり方をあらためて実感する、貴重な取材の機会となりました。